妊娠中からママたちは「母乳育児」や「ミルク育児」という言葉をよく目にしたり耳にしたりしますよね。「赤ちゃんを母乳で育てたいな」と思っているママも多いのではないでしょうか。
「母乳はいいって聞くけどメリットってどんなものがあるの?」
「母乳育児を希望しているけど、うまくいかない」
「母乳の量は足りてるのかな?」
こんな不安や悩みはありませんか?
この記事では、母乳育児を目指すママたちに向けて母乳育児のメリット、母乳育児を軌道に乗せるためにするべきこと、母乳育児でよくある疑問3つを解説していきます。
筆者である私も娘を1歳1ヶ月まで母乳で育てていました。最初は母乳とミルクの混合を目指していましたが、突然の哺乳瓶拒否。試行錯誤の末、完全母乳育児になりました。そんな私の実体験も踏まえながらご紹介するのでぜひ参考にしてみてくださいね。
母乳育児とミルク育児
母乳で育てたいと思っているママは90%以上!
赤ちゃんの授乳をするためには母乳・ミルク・母乳とミルクの混合の3つの選択肢があります。
どの方法でもそれぞれメリットやデメリットがあり、ママたちのライフスタイルや考え方によってその選択は異なりますよね。
厚生労働省の「平成 27 年乳幼児栄養調査」(2016)によると、平成 27 年度 0~2 歳児の保護者対象の調査において、妊娠中に「ぜひ母乳で育てたいと思った」と回答した人の割合は43%、「母乳が出れば母乳で育てたいと思った」の割合は50.4%という結果が発表されています。つまり合計で93%以上のママたちが母乳育児を希望しているということになります。
実際に妊娠中の私も「母乳が出れば母乳で育てたいけど、ミルクも飲んで欲しいから母乳と混合にしたいな」とぼんやり思っていたママのひとりでした。
完全母乳だけが母乳育児ではない

母乳育児を希望するママは多いですが、母乳育児のカタチは赤ちゃんとママの数だけあるといっても過言ではないでしょう。
ママが希望する栄養方法があっても赤ちゃんとママの相性、赤ちゃんの好み、ママの体調など、環境や身体の状況に影響されやすく、母乳・ミルク・混合のどれであれ希望する育児方法が叶わない場合があるからです。
実際私は、妊娠中から希望していたように生後1ヶ月間は母乳とミルクの混合で奮闘していました。しかし2ヶ月に入ったある日娘が突然哺乳瓶を嫌がるようになってしまい、様々な哺乳瓶を試すも成果は見られませんでした。結局はその後完全母乳に移行することにこりました。(たくさんの哺乳瓶を買って全部試しましたが全滅でした…)
このように母乳育児にはいろんな形があります。ミルクを多めにあげているという混合の方も、数回しか母乳をあげられなかったという方も、完全ミルク育児(いわゆる完ミ)の方も、少しでも母乳をあげたなら母乳育児をしたことになると言っても良いでしょう。
母乳育児はメリットがたくさん!

母乳は赤ちゃんにとっていいと言いますが、実際はどんなメリットがあるのでしょう。代表的な6つのメリットを解説します。
母乳は免疫がたっぷり!
初乳と呼ばれる初めて乳腺から分泌される母乳は赤ちゃんにとって最初のワクチンと言われています。IgA抗体は免疫機能を高めてくれる役割を発揮し、βカゼインはウイルスを寄せ付けない殺菌効果があり、命に関わる病気から赤ちゃんを守ってくれます。
成分が赤ちゃんにぴったり!
母乳は赤ちゃんが無理なく消化吸収でき、赤ちゃんの成長に合わせてぴったりの栄養成分に変わるように生成されます。まさにオーダーメイドの完全食と言えます。
ママの体の回復を早めてくれる
赤ちゃんがおっぱいを吸うことで、ママの身体にオキシトシンというホルモンが放出され、子宮の収縮が早くなります。これが産後の出血を少なくする役割を果たし、結果母体の回復が早くなります。
赤ちゃんとママの良好な関係を作れる
授乳によってスキンシップが増えることや、赤ちゃんがおっぱいを吸うことによって愛着ホルモンとも呼ばれる「オキシトシン」が分泌されママのストレス度を下げることで、母子の結びつきを強める役割を果たします。
ミルクと比べて経済的、衛生的負担が少ない
ママのおっぱいさえあればいつでも栄養をあげられる母乳育児は、ミルクと比べて圧倒的に経済的です。また消毒などの衛生面での負担も少なく、災害時にも授乳を継続できます。
SIDS(乳幼児突然死症候群)のリスクを減らせる
それまでスクスク巣立っていた赤ちゃんが突然亡くなってまう乳幼児突然死症候群という病気があります。その予防策として厚生労働省は「できるだけ母乳で育てること」を提唱しています。
私の経験上でも、夜中の授乳で起きるたびに赤ちゃんを抱っこして授乳するという行為自体が赤ちゃんの状態をチェックできるのでSIDS予防に役立ったと思います。泣いたらいくらでもおっぱいをあげていいのが母乳育児の特徴でありメリット。頻繁に赤ちゃんの様子を確認できるので安心できました。
母乳育児を軌道に乗せるには?

母乳は赤ちゃんが生まれたらすぐに出るものではありません。
赤ちゃんがおっぱいを吸う刺激によって分泌が促され少しずつ母乳分泌量が増えていきます。そのため最初は頻回授乳を行うことが非常に大切です。
生後2〜3ヶ月になれば授乳時間が少しずつ開いて、1日の授乳リズムが整ってきます。そうすると軌道に乗ってきたと感じるママも多いでしょう。
新生児の間は泣いたら飲ませるを繰り返し、1日で15回以上の授乳になることもあります。私も実際新生児の頃は15回以上授乳している日が多く、心身ともにとても大変だったことを覚えています。しかし徐々に赤ちゃんも飲むのが上手になってきて、一度に飲める量が少しずつ増えて授乳感覚が3時間、4時間と開いていきました。
頻繁に赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらい、それを継続することで徐々に軌道に乗っていくものです。挫けそうになる時もありますが、最初の数ヶ月で諦めてしまわずぜひトライしてみましょう。
母乳育児でよくある疑問3つ
母乳が足りているか不安
母乳の量が足りているのか、どれだけ飲んでいるかわからない母乳だからこそ悩みますよね。
母乳が足りているか見極めるサインは
- 赤ちゃんが機嫌よく動いている
- 1日でおしっこが6~8回、うんちが3~8回以上出ている
- 唇や肌がカサカサと乾燥していない
- 1ヶ月健診までにふっくらとしてきて、体重が増えている。(1日30gずつ増加しているか)
などがあります。上記を目安に母乳が足りているか判断してみましょう。
もし体重の増えが悪かったり、赤ちゃんに元気がなく機嫌が悪いなど気になる点がある場合は、助産師や小児科の先生に相談しましょう。ミルクを足したり、母乳外来でおっぱいのケアをしてもらうなど方法があります。
母乳が出過ぎて困る
贅沢な悩みかと感じる方もいるかもしれませんが、母乳が出すぎると乳腺炎のリスクが高まるなどのデメリットもあります。ママの体質や搾乳の頻度など様々な要因から、赤ちゃんが必要な量以上の母乳が出る場合があります。
母乳が出すぎるママは
- おっぱいが張って痛い時は、気持ちいと感じる程度に冷やす
- 搾乳する際に、痛みが和らぐ程度だけ搾乳し、搾りすぎない(搾りすぎるともっと母乳が作られてしまいます)
- 赤ちゃんに授乳する前に、タオルなどに少し母乳を出す「圧抜き」をする
- 赤ちゃんの授乳姿勢を縦抱きにしてむせこんだり、母乳の吐き戻しを予防する
これらを試してみてください。
授乳を嫌がる

赤ちゃんにおっぱいをあげようとしても授乳を嫌がる時がありますよね。
- 母乳の味がいつもと違う
- 乳頭混乱を起こしている
- おっぱいにうまく吸い付けない
などの理由が考えられます。
赤ちゃんが母乳を飲まない時の対処
水分不足やママの食べたもので母乳の味が一時的に変わることがあります。なるべく栄養バランスの良い食事を心がけ、水分をたくさん摂取しましょう。
また乳頭混乱を起こしている赤ちゃんは、母乳を飲むよりも哺乳瓶の方が楽に飲めるため母乳を嫌がっている場合があります。哺乳瓶の乳首をあえて飲みにくいものに変更する、搾乳したものを哺乳瓶であげるなどの対策で少しずつ慣らしていきましょう。
乳頭マッサージを行い赤ちゃんが吸いつきやすい準備を行うことも効果的です。
まとめ
この記事では、母乳育児のメリット、母乳育児を軌道に乗せるためにすべきこと、母乳育児でよくある疑問3つを解説してきました。
母乳育児に限らず、育児には赤ちゃんとママの数だけやり方があります。長い子育ての中で授乳できる期間はあっという間に過ぎてしまうもの。母乳、ミルク、混合のどれを選んでもママが楽しんで子育てできることが一番大切ですね。